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マインドセット・自己啓発

【JUST KEEP BUYING書評】富を築く3語の魔法|自動的に資産が増える仕組みとは?【BookLog.36】

2025年5月6日

1. この本を読むべき理由

「頑張って貯金してるけど、これでいいのか不安…」
「投資を始めたほうがいいと分かっているけど、タイミングが分からない」
「節約しても、収入が増えても、なぜかお金が貯まらない」

こんな不安を抱えるあなたに、『JUST KEEP BUYING』は力強い処方箋になります。

本書の最大の魅力は、「何を買うか」ではなく「買い続けること」こそが富を築くカギであると、膨大なデータで裏づけた点にあります。
そのため、投資初心者はもちろん、「金融の勉強をしてきたけど、結局なにから始めれば?」という知的な迷子にも非常に効く一冊。

この本は、投資初心者・中堅経営者・社内イントレプレナーに至るまで、「資産形成」という目的において迷わない行動指針を与えてくれます。


2. 書籍の概要:著者・出版背景・構成と対象読者

著者:ニック・マジューリ(Nick Maggiulli)
データサイエンティストでありながら、行動経済学とパーソナルファイナンスを融合させた分析で知られる新進気鋭のファイナンス系インフルエンサー。
米国の著名ブログ「Of Dollars And Data」の運営者でもあり、投資界のロジカルサイドを牽引しています。

出版社:ダイヤモンド社(日本語版)
原著は2022年に英国 Harriman House より出版。

構成:貯金カアップ篇+投資カアップ篇+21の黄金ルール(巻末)
・第1部は「貯金」:いくら貯めれば十分か、どうすれば楽しみながら貯められるか
・第2部は「投資」:いつ、どこに、どれくらい投資すればいいのか
・終盤には、重要エッセンスを凝縮した「21の黄金ルール」付き

想定読者:
・お金の不安を抱えるすべての20〜40代
・これから資産運用を始めたい中小企業経営者や士業
・社内ベンチャーの責任者や、マネジメントに関わるミドル層


3. 要点まとめ

「貯金しすぎ」は逆効果!?「貯金しすぎ問題」への警鐘

本書は「とにかく貯金すればいい」という日本的マインドに真っ向から異議を唱えます。
なぜなら、貯金のしすぎが逆に資産形成を妨げることがデータから明らかだからです。

「ある水準以上の貯金は、心理的安定を与えるが、それ以上は機会損失でしかない」と明快に断じており、読者の節約至上主義に一石を投じてくれます。

投資の最大戦略は「Just Keep Buying」=買い続けること

本書のタイトルである「Just Keep Buying」とは、あらゆる市場状況に関係なく、「とにかく買い続ける」ことの重要性を指します。

これはドルコスト平均法(DCA)に近い概念ですが、著者の特徴は、データ分析に基づく「長期の勝率」の確率論で語ること

強気相場も弱気相場も気にしなくていい。ただ、収入の一部を「自動で投資に回す」。それが習慣になれば、成功は時間の問題になるというのです。

「罪悪感のない消費」が幸福と富を両立させる

貯金も投資も、究極的には「今を犠牲にして未来を守る行為」ですが、それが過剰になると心が壊れます。

そこで本書は、「2倍ルール」などを用いた罪悪感のない支出戦略を提示します。
たとえば「5,000円の靴を買うなら、同額を投資に回す」というように、消費と投資をセットにすることで、後悔も浪費も防げるという実践法です。


4. 印象に残った言葉・フレーズ

「Just Keep Buying(ただ買い続けなさい)」

この3語が本書のすべてを物語っています。
“Buy low, sell high”ではない。“Just Keep Buying”です。

著者はこの哲学を、YouTubeの投稿を続けてチャンネル登録者100万人を超えた動画クリエイターの言葉にヒントを得て生み出しました。

その根底には「予測ではなく行動」があります。完璧なタイミングを探して悩むより、「買い続ける習慣」を確立するほうが、再現性の高い成功につながるのです。


5. 中小企業診断士としての考察・経営者視点での価値

経営者や士業のような不確実性の高い立場では、「安定収入を前提とした金融リテラシー」は現実離れしています。

本書は、経済変動に強い自動化された資産形成フレームを提示してくれるので、「忙しくて投資に向き合えない」ビジネスパーソンにも極めて実用的です。

特に僕のような中小企業診断士の視点では、
「判断に迷ったら、シンプルな再現可能性のある仕組みに任せる」
という考え方が、まさにこの本の核心を突いていると感じました。


6. この本が挑戦者に与える影響・実践で活きる場面

たとえば、収入の上昇をどう活用するかに悩むフェーズ。
あるいは、住宅購入や子どもの教育費など将来の大きな出費に備えたいタイミング。

そんな「決断に迫られる局面」で、本書が提供するのは「悩まない方法論」です。
最小の労力で最大の成果を狙える、自動で回る仕組みを作り、長期的にはその仕組みがあなたの味方になる。

挑戦の中でリスクと向き合うあなたにとって、本書は「迷いを排除するための金融OS」となってくれるはずです。

7. 誰におすすめか?どう使えば効果的か?

この本が最も響くのは、以下のような層です。

  • 貯金や投資を始めたばかりで「正解が分からない」個人
  • 節約に限界を感じている30〜40代の子育て世代
  • 士業やコンサルタントとして顧客にアドバイスする立場の人

特に「最初の一歩を迷って踏み出せない人」にとって、本書は“動機”になります。

活用法としておすすめなのは、以下のアプローチ:

  • 第1章と最終章だけを先に読む(投資と貯金の全体像をつかむ)
  • 収入が増えたタイミングで「再読」し、支出方針を見直す
  • 巻末の「21の黄金ルール」をGoogleカレンダーやToDoに落とし込む

このように、読書体験を「仕組み」として生活にインストールすることが最も効果的です。


8. 関連書籍との違いと併読提案

『サイコロジー・オブ・マネー』(モーガン・ハウセル)との比較

  • 『サイコロジー・オブ・マネー』:お金の心理とマインドセットに焦点
  • 『JUST KEEP BUYING』:お金との「付き合い方」「行動設計」に焦点

両者は補完関係にあり、順番としては以下がおすすめ:

  1. 『サイコロジー・オブ・マネー』で「お金に対する思い込み」を取り払う
  2. 『JUST KEEP BUYING』で「実行可能な戦略」を仕組みにする

その他の併読候補:

  • 『バビロン大富豪の教え』:お金を守る「黄金のルール」
  • 『本当の自由を手に入れる お金の大学』:ライフプランに基づいた選択肢の整理
  • 『敗者のゲーム』(チャールズ・エリス):インデックス投資への深い理解

9. 読者の悩み別「この本の使い方ガイド」

読者の悩み活用する章・パート
投資と貯金、どちらを優先すべきか?第1章「貯金vs投資」
いくら貯金すれば安心?第2章・3章「貯金量の目安と習慣化」
消費の罪悪感をどう減らす?第8章「2倍ルール」「充実感の最大化」
資産形成を継続できない第10章「Just Keep Buyingの哲学」
投資先に悩んで時間が過ぎてしまう巻末「21の黄金ルール」+インデックス投資の考え方

10. 読後すぐに実践できる「5つの行動リスト」

  1. 毎月の自動積立設定を見直す
    • 収入の15〜20%を投資口座に自動送金する設定を今すぐ行う
  2. 「2倍ルール」で消費に罪悪感を減らす
    • 欲しいものがあったら、同額を投資してから買う
  3. 現金の比率をチェックする
    • あなたの総資産のうち現金の割合が50%を超えていれば見直しを
  4. 「Just Keep Buying」の行動原則をToDo化
    • 毎月「給料日にETFを買う」などシンプルなToDoに落とす
  5. 子どもに「金融教育」を始める
    • 本書をベースに、複利・仕組み・自動化の考えを家庭内教育に応用

11. まとめ:この本が挑戦に与える希望と再現性

この本が教えてくれるのは「知識」ではなく「仕組み」です。

誰もが、「もっとお金があれば…」と思い悩みます。
でも本当は、「お金を持っている人」と「仕組みを回している人」の間には、明確な分断線があるのです。

『JUST KEEP BUYING』は、そこに橋を架けるための一冊です。
不安を取り除き、行動をシンプルにし、あなたを富に導く習慣を植え付けてくれます。

すぐれた経営者が例外なく「意思決定を減らす」ことを重視するように、
この本は“毎月迷わず積立できるようになる”という、最高の再現性を提供してくれるのです。

挑戦を続けるあなたにこそ、読んでほしい。
そして「仕組みで勝つ」という道を、今日から歩き出してほしい。


12. 書籍購入リンク

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