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業務効率化・持続成長

『年間報酬3000万円超えが10年続くコンサルタントの教科書』書評|選ばれ続けるパートナー型コンサルの極意とは?【BookLog.31】

2025年5月1日

1. この本を読むべき理由

「コンサルで食べていきたい。でも現実は甘くない。」
そんな悩みに直面している人は多いのではないでしょうか?

  • 独立したものの収入が安定しない
  • 月額数万円の顧問料で疲弊している
  • 営業をかけても継続契約に繋がらない

僕も独立当初、同じような壁にぶつかっていました。
そんなときに知っておきたかったノウハウが、この本には凝縮されています。

著者・和仁達也氏は「年間報酬3000万円超え」を10年続けている現役の経営コンサルタント。
その圧倒的な実績を支える“パートナー型コンサルティング”という仕組みは、ただのテクニックではなく、思考・在り方・構造に至るまで網羅的に語られています。

だからこそこの本は、「いつまでも価格競争から抜け出せない」「営業や集客が苦手」と感じる全ての起業家・個人事業主・士業にとって、確実に未来を変える一冊になると断言できます。

2. 書籍の概要:著者・出版背景・構成と対象読者

著者:和仁 達也 氏について

和仁氏は、27歳で独立し、以後20年以上にわたり第一線で活躍してきたプロの経営コンサルタント。
特定の業界に依存せず、顧問契約をベースにした「高単価×長期継続」を実現するスタイルを確立し、全国でセミナーや講座も開催。著書多数、教材販売や講演活動も活発に行っています。

出版背景

本書は、和仁氏の“再現性のある実践知”をまとめた決定版。「なぜ年間報酬3000万円の壁を越えられないのか?」という問いを軸に、その突破法を丁寧に説いています。出版は2014年ですが、内容は今なお本質的で陳腐化していません。

構成

全体は以下のような構成になっています:

  • 序章:コンサル報酬がピンキリな理由
  • 第1章〜:報酬設計、営業、契約継続、事業拡大
  • 実例・フレームワーク・対話シーンを交えて具体的に展開

想定読者

  • 独立したてのコンサルタント
  • 士業やコーチで「処理業務」に限界を感じている方
  • 中小企業を対象に“高単価×長期”を目指す支援者

3. 要点まとめ

「年3000万円の壁」を越えるには“単価×期間×顧客数”の最適化が鍵

本書では、報酬向上の方程式として以下の3要素の掛け算を提示しています。

  • 月額報酬単価
  • 契約継続期間
  • 顧客数

特に「顧問契約を長く続ける設計」が最大の差別化ポイントであり、パートナー型コンサルティングの肝です。

「お困りごとトップ3」へのアプローチで商談は劇的に変わる

営業が苦手な人ほど、「何を提案するか?」ではなく「相手が困っていることを先に言語化する力」が重要。

  • 見込み客の頭の中にある「上位の悩み」を言語化
  • それに対して「自分がどう役立てるか」を提示
  • 商談はクロージング不要の自然な流れになる

高単価報酬は「価値の見える化」から始まる

報酬の根拠は“信頼”と“貢献”。その信頼を構築する鍵が「成果の可視化」「期待のコントロール」です。

  • 経営者の視点で、数字の見える化をサポート
  • 期待値ギャップをなくす仕組みづくりが必要
  • 過剰に煽らない“誠実な価値提供”で差がつく

長期契約を実現する「パートナー型コンサル」の仕組み

多くのコンサルが短期で終了するのは、成果を出し切ったら役割が終わる“プロジェクト型”だから。

  • 本書で提唱されるのは「伴走・共創型」のスタイル
  • 単発ではなく、数年スパンの関係性を前提に設計
  • だから新規開拓に奔走せず、紹介や自然流入で顧客が増える

4. 印象に残った言葉・フレーズ

「高い報酬でもいいからと、向こうから言ってくるタイミングがある」

この一言は、僕にとって非常に大きな気づきになりました。
高単価で契約を結ぶには、ゴリ押しの営業ではなく「選ばれる状態をつくる」ことが先決なのです。

  • 過去の実績
  • 明確な価値提示
  • 代替不能なポジション

これらが整ったとき、相手から「ぜひお願いしたい」と言われる流れが生まれます。

この“売り込まない営業”の姿勢は、まさに中小企業診断士である僕の理想と完全に一致しており、心に強く刻まれました。

5. 中小企業診断士としての考察・経営者視点での価値

この本は、コンサルタントにとっての“売れる技術”ではなく、“選ばれる仕組み”を体系化した一冊です。

僕自身、中小企業診断士として多くの経営者と関わる中で強く感じるのは、「何をどう伝えるか」よりも「どう在るか」が重要だということ。
本書に登場する「役割・報酬・あり方のバランス設計」は、単なる報酬アップテクニックではなく、“信頼に基づく関係構築”の具体論です。

特に、「会計や労務だけでは支援しきれない現場課題」や「社長の孤独への共感力」など、士業の限界を突破する観点に大きなヒントがあります。
これは、単なる診断では解決できない「人と組織の変化」を支援するための武器となります。

6. この本が挑戦者に与える影響・実践で活きる場面

この本は“戦うコンサルの教科書”であると同時に、“共に歩むパートナー論”でもあります。

  • 顧客から「ただのアドバイザー」ではなく「必要な存在」として認識される
  • 長期継続によるストック型収入の構築が可能
  • 「集客→教育→契約」の自然な流れが組み立てられる

つまり、コンサルタントだけでなく、FP、士業、コーチ、トレーナー、さらにはBtoB営業にも応用可能です。

7. 誰におすすめか?どう使えば効果的か?

こんな人に最適:

  • 「知識や資格はあるが収益化できていない」士業・コンサル
  • 「高単価契約を取りたいが、営業が苦手」な独立者
  • 「単発案件ばかりで先行きが不安」な個人事業主

活用法:

  • 【戦略編】契約単価・期間・人数の3軸を定めて報酬設計を再考する
  • 【実務編】ヒアリング手法や提案フレーズを即営業トークに活かす
  • 【育成編】これから独立する後進の指導用にも最適な教材になる

8. 関連書籍との違いと併読提案

書籍名主な特徴本書との違い・補完性
『プロフェッショナルの原点』大前研一上場企業向け戦略論規模・対象が大企業向け。抽象度が高い。
『超★営業思考』井上裕之営業テクニック寄り成約率やマインド論中心。仕組み化までは踏み込まず。
『USP思考』遠藤晃差別化軸の構築に特化ブランディング視点は本書に取り込むと効果倍増。

本書は、戦略・営業・関係構築を一冊でカバーする“土台構築系の総合書”です。

9. 読者の悩み別「この本の使い方ガイド」

悩み活用すべき章・フレーム
新規顧客が取れない「営業の4つの着眼点」「入リ□のつくり方」
顧問契約が短期で終わる「パートナー型の定義と設計」「4つの契約継続ポイント」
高単価で断られる「報酬の正当性の示し方」「値上げのステップ」
再現性ある仕組みを作りたい「営業のじょうご構築法」「情報提供型ビジネスモデル」

10. 読後すぐに実践できる「5つの行動リスト」

  1. 自分の月額報酬×契約期間×想定顧客数の目標設定を数値で書き出す
  2. 過去の相談内容を振り返り、「お困りごとトップ3」を洗い出す
  3. 自身の強み・実績・提供価値を1枚の「存在証明シート」にまとめる
  4. “提案書の手前”にあたるヒアリング用テンプレートを作成する
  5. 既存顧客との関係性を再点検し、長期化に向けた再設計を行う

11. まとめ:この本が挑戦に与える希望と再現性

僕はこの本を読んで「単価を上げること=売り込み」ではないと知りました。
むしろ、「信頼される仕組み」「喜ばれる関わり方」「選ばれる設計」によって、自然と報酬は上がるものなのです。

特に独立して数年の間、価格設定や契約継続に悩んでいた頃の自分に読ませたかった一冊。
そしてこれから挑戦しようとする全ての人に、「道はある」と伝えてくれる、現場発の再現可能な“実戦教科書”です。

12. 書籍購入リンク

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