『すべての仕事がやりたいことに変わる』苫米地英人|脳科学で“やりたい仕事”に出会う40のステップ【BookLog.66】 - 読理要約

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マインドセット・自己啓発

『すべての仕事がやりたいことに変わる』苫米地英人|脳科学で“やりたい仕事”に出会う40のステップ【BookLog.66】

2025年6月5日

1. この本を読むべき理由(悩みに共感する)

「今の仕事が本当にやりたいことなのか分からない」「好きな仕事だけでは食べていけない」と感じたことはありませんか?起業を考えている人や中小企業を経営する方、または社内で新たな役割を任されている人にとって、自分の仕事に本気で向き合いたいという願いは切実です。本書『すべての仕事がやりたいことに変わる』は、そんなあなたの心の奥底にある"本当のやりたいこと"を掘り起こし、行動に変えるための思考と実践の武器になります。

2. 書籍の概要:著者・出版背景・構成と対象読者

本書の著者は苫米地英人氏。カーネギーメロン大学博士であり、認知科学・脳機能学の専門家として知られています。出版はフォレスト出版。自己啓発の枠を超え、科学的な脳機能理論をベースに「仕事がやりたいことになる」ための40のメソッドを6つのステップで体系的に解説しています。

対象読者は、起業家志望者や個人事業主、中小企業経営者はもちろん、組織で責任あるポジションを任されるビジネスパーソン全般。特に、仕事に対して違和感や閉塞感を抱いている人には抜群の効力を持つ内容です。

3. 要点まとめ

STEP1: ドリームキラーを打ち破れ

「生活のため」「お金のため」に働くという価値観を打ち砕き、自分自身が持つ本来の可能性と向き合う。夢を否定する他者や常識(ドリームキラー)から解放されることが第一歩。

STEP2: 脳が変わるゴール設定法

現状を基準にした目標ではなく、現状の外にある“非現実的”なほど大きなゴールを設定すること。これにより脳が自動的にその達成へと舵を切るようになる。

STEP3: ドリームサポーターを作り出す

人間関係と情報発信の力を利用して、自分の夢を支援してくれる「味方」を作る方法を紹介。抽象度の高い会話を通じて本物の人脈を築いていく。

STEP4: 抽象度を高めよ

個別の課題や悩みに翻弄されず、常に物事を俯瞰し、構造的に考える能力を高める。これにより、差別化された価値を創出する思考が可能になる。

STEP5: 思考のスピードと並列処理能力を上げる

1冊ではなく2冊の同時読み、30倍速でテレビを見るなど、脳の未使用領域を開放するための具体的なトレーニングが紹介されている。

STEP6: 真のビジネスリーダーへ

最終的には、自分の成功を超えて周囲を巻き込むリーダーシップを発揮し、社会に価値を提供する存在へと進化する道筋が描かれる。

4. 印象に残った言葉・フレーズ(引用とその背景解説)

「自分の決めたゴールに向かって“やりたいこと”だけをやりたいようにやっている人が、仕事ができるようになって成功するのです」

この一文は、本書のすべてを象徴するメッセージです。多くの人が「成果=努力×我慢」と信じていますが、著者はそれを真っ向から否定し、「脳に正しいゴール設定を与えることがすべての出発点」だと主張します。

5. 中小企業診断士としての考察・経営者視点での価値

僕の立場から見て、本書は単なるモチベーション本ではありません。事業計画の立案やマネジメント、組織開発において「ビジョン→戦略→行動」の流れを本質的に理解させてくれる一冊です。特に抽象度の高い思考を意識しながら、日々の業務を再構築する観点は、すべての経営者にとって学びになるはずです。

6. この本が挑戦者に与える影響・実践で活きる場面

・キャリアの岐路で「本当にこれでいいのか?」と悩むとき
・新規事業に挑むときのビジョン設計
・社員の主体性を引き出したいとき
・独立・起業に踏み出すタイミング

このような場面で「現状の延長線」ではなく、「ゴールありきの逆算思考」ができるようになります。

7. 誰におすすめか?どう使えば効果的か?

  • 自分の仕事に疑問を持つ若手社会人
  • 中堅層で組織内の役割に閉塞感を感じているビジネスパーソン
  • 独立・起業を考えている個人

使い方としては、書かれている40のメソッドを一気に読むのではなく、1日1テーマずつ実践と内省を繰り返すのがおすすめです。

8. 関連書籍との違いと併読提案

比較書籍:『7つの習慣』スティーブン・R・コヴィー

→内面の原則にフォーカスするという点では共通だが、本書はより「脳の使い方」に踏み込んでおり、自己洗脳と再定義に重きを置いている。

併読提案:『エッセンシャル思考』グレッグ・マキューン

→ゴールの明確化と不要な選択肢の削ぎ落としという点で、相性が良い。併せて読むことで「何を捨てるか」が見えてくる。

9. 読者の悩み別「この本の使い方ガイド」

悩み該当するSTEP具体的メソッド
やりたいことが分からないSTEP1, STEP201, 06, 12
人間関係がつらいSTEP318, 19, 21
仕事が楽しくないSTEP1, STEP402, 26, 27
思考力を鍛えたいSTEP4, STEP531, 33, 34
独立・起業に向かいたいSTEP637, 39, 40

10. 読後すぐに実践できる「5つの行動リスト」

  1. 今日から「生活のために働く」という言葉を封印する
  2. 現状の延長ではない“ぶっ飛んだ目標”を一つ設定する
  3. 1日10分だけでも「抽象度の高い視点で考える時間」を確保する
  4. 会社・職場・業界にとらわれず、自分の影響力を発揮できる場を想像する
  5. 「今の自分が未来から来た」と仮定し、自分のゴールに向けて行動を逆算する

11. まとめ:この本が挑戦に与える希望と再現性

本書は「働くことが嫌い」という人にこそ読んでほしい書籍です。やりたくない仕事に甘んじていると、人生全体の満足度が低下してしまいます。この本は、そうした状況から脱し、自分の人生を自分でデザインするための確かなコンパスになります。科学的根拠と再現性の高いメソッドによって、誰でも"やりたい仕事"にシフトできると実感させてくれます。

12. 書籍購入リンク

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